審査員

木住野 彰悟 / Shogo Kishino
アートディレクター・グラフィックデザイナー
website : https://www.6d-k.com/
グラフィックデザイン事務所6D代表。企業や商品のビジュアルアイデンティティを中心に、ロゴやパッケージデザイン、空間のサインデザインなどを手掛ける。近年は多様な領域でのデザインシステム構築にも取り組んでいる。
主な受賞にD&AD、カンヌ、One Show、アジアデザイン賞、ADC賞、JAGDA賞、パッケージデザイン賞、サインデザイン賞 他国内外多数受賞。
日本特有の「間」という考え方や、相手を想像して先回りする気働き、相手を気遣う心遣いこそが、僕の思う「dialogue」です。単なる会話や対話ではなく、そうした他者との関係性から生まれてくるようなプロダクトを期待しています。応募にあたって、新しいアイデアだけが大切なのではありません。日常の中で抱き続けている疑問や、ふと心が動く瞬間、自分だけが感じている違和感など、頭の片隅にあり続ける普遍的な気づきが、デザインの出発点になることもあります。ご自身がもともと持っている熱量を大切にした提案を楽しみにしています。

鈴木 元 / Gen Suzuki
プロダクトデザイナー
website : https://www.gensuzuki.jp/
1975年生まれ。金沢美術工芸大学卒。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)、デザインプロダクト科修了。松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て2014年に帰国。GEN SUZUKI STUDIOを設立。日用品、家電、家具など幅広い領域で、国内外の企業にデザインやコンサルティングを行っている。
グッドデザイン賞審査委員。金沢美術工芸大学非常勤講師。
自分と対象がどう反応し合うかという相互作用。そのデザインの根源的な部分こそが、今回のテーマの面白さです。アイデアを独りよがりに考えすぎず、隣り合う人や環境といった「複数形」の視点で対象を捉えてみてください。審査では、その提案に作者の「体重が乗っているか」を注視します。本心から良いと信じるユニークな強さ。私たちの心を揺さぶる、鮮やかなアイデアに出会えることを期待しています。

田村 奈穂 / Nao Tamura
デザイナー
website : https://naotamura.com/
Parsons School of Designにてコミュニケーションデザインを学んだ後、工業デザインを専門にするSmart Design(米)を経て独立。 現在はニューヨークを拠点に、プロダクトからインスタレーション、空間デザインまで幅広く活動中。自然とテクノロジー、感性と機能性、繊細さと力強さ、2つの点のバランスが取れたデザインを探求し、作品はパリPalais De Tokyo美術館からミラノサローネ家具見本市など発表場所は多岐に渡る。国際的なアワードを多数受賞。
言葉のやり取りに限らず、人と物、あるいは環境との間に生まれる関係性こそが「dialogue」だと捉えています。だからこそ、無理に大きなテーマに広げる必要はありません。家族や友人にふと話しかけたくなるような、身近な日常の実感や違和感から考えてみてください。肩の力を抜き、隣の人に「どう思う?」と自然に問いかけるような、あなたの思考のプロセスが見える純粋な作品を楽しみにしています。

森永 邦彦 / Kunihiko Morinaga
ANREALAGE
デザイナー
website : https://www.anrealage.com/
ファッションブランド「ANREALAGE」デザイナー。1980年、東京都国立市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年「アンリアレイジ」として活動を開始。2014年よりパリコレクションへ進出。2019年フランスの「LVMH PRIZE」のファイナリストに選出、同年第37回毎日ファッション大賞受賞。2020年伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当、2023年・25年ビヨンセのワールドツアー衣装をデザイン。
人と人、人と物の間に流れる目に見えない往来を深く表しているのが今回のテーマです。まずは、当たり前の日常に「問い」を投げかけてみてください。YESかNOかですぐに答えが出るものではなく、使う人と物の間で長く対話が続いていくような提案を期待しています。一歩を踏み出し、作品を通じて問いかけること自体がすでに「dialogue」の始まりです。皆様からの意思ある「挑戦」を楽しみにしています。

吉泉 聡 / Satoshi Yoshiizumi
TAKT PROJECT 代表
デザイナー
website : taktproject.com/
デザインを通して「別の可能性をつくる」実験的な自主研究プロジェクトを行い、国内外の美術館や展覧会で発表・招聘展示。
その成果をベースにクライアントと多様なプロジェクトを展開している。
主な受賞に、Dezeen Awards Emerging Designers of the year 2019(イギリス)、Design Miami/ Basel Swarovski Designers of the Future Award 2017(スイス)、FRAME Awards(オランダ)、iF Design Award Gold(ドイツ)、Red Dot Design Award(ドイツ)、German Design Award(ドイツ)、第25回桑沢賞など。3つの作品が、香港の美術館M+に収蔵されている。23年、21_21 DESIGN SIGHT企画展「Material, or 」の展覧会ディレクターを務める。
物を通して送り手の意図を届けるのではなく、受け手側に意味が発生していくような「余白」が大切だと思います。一方向な「おしゃべりなデザイン」ではなく、触れた後に自分の世界が少し開いていくような読後感のあるデザインについて、ぜひ考えてみてください。コンペ的な分かりやすさを求める必要はありません。周囲のものを深く感じて関係を結び合いながら生まれてくるものは、受け取った人とも通じ合うように思います。そんな主観が客観に変わるような作品に出会えることを楽しみにしています。

黒田 英邦 / Hidekuni Kuroda
コクヨ株式会社
代表執行役社長
→ More Info
黒田 英邦 / Hidekuni Kuroda
コクヨ株式会社
代表執行役社長
1976年、兵庫県芦屋市出身。
2001年コクヨ(株)入社。コクヨファニチャー(株)代表取締役、コクヨ(株)専務を経て2015年にコクヨ(株)代表取締役社長に就任、2024年より現職。
2021年に策定した「長期ビジョンCCC2030」において、事業領域の拡大のほか、企業文化や組織・人材の在り方の見直し等、「森林経営モデル」の実現により、2030年に売上高5,000億円を目指すことを発表。創業120周年を迎えた2025年には、コーポレートメッセージを「好奇心を人生に」に設定した。
2024年からACC TOKYO CREATIVITY AWARDS デザイン部門の審査委員を務める。
「dialogue」は、不確実な未来に向き合うための鍵です。お互いに対話を重ね、今までとは違う発想を生み出すような「新しい対話を持ったデザイン」を私たちは求めています。審査では、アイデアがコンセプトに留まらず、プロダクトとして手に取って伝わる作り込みや、形としての新しい挑戦に注目します。何かを形にすることは本当に人間らしい営みです。失敗を恐れず、ぜひ皆様の挑戦をご応募ください。